こんにちは、釣り工房「海匠(うみしょう)」の管理人です。
前回は「なぜチラシ仕掛けが釣れるのか」について解説しましたが、どれほど優れた仕掛けを使っても、肝心のエサがダメならフグは口を使ってくれません。
カットウフグ釣り、特にこれからの夏の白子シーズンにおいて、釣果の8割を決めるのは「エサ(エビ)の状態」だと言っても過言ではありません。
船宿やスーパーで買ってきたエビをそのまま剥いて使っていませんか?もちろんそれでも釣れますが、職人の目線からすると、それでは非常にもったいない!
今回は、私が現場で磨き上げた、フグを狂わせる「エビエサの締め方と爆釣液のこだわり」を余すことなく公開します。
:なぜエビを「締める」必要があるのか?
カットウフグにおいて、エビエサはボリュームがあってアピール力抜群の最強エサです。しかし、最大の弱点があります。それは「身が柔らかく、非常に外れやすいこと」です。
エサ取り名人のフグにかかると、一瞬で身だけを綺麗に盗られ、空針(ヌード)にされてしまいます。
エサを「締める(硬くする)」最大の目的は、「エサ持ちを良くすること」です。
1 フグの猛攻に耐える:フグが下から突っついても簡単には千切れず、カットウ針の射程圏内にフグを留める。
2 針からズレない:エビの身がシャキッと硬くなることで、キャスト時や激しい誘いでも針からエサが脱落しなくなる。
3 手返しが早くなる:空針になる回数が減るため、仕掛けを上げる回数が減り、結果として海中にエサがある時間を長くできる。
つまり、「エビの締め」をマスターすることは、爆釣への最短ルートなのです。
:こだわり:アミノ酸爆釣液による「旨味と色」の追加
私が「締め」の工程で最も重要視しているのが、ただ硬くするだけでなく、「フグの嗅覚・味覚・視覚に訴えること」です。そこで登場するのが、市販の「爆釣液」や「アミノ酸液」です。
1.アミノ酸の「旨味」で深く吸い込ませる
フグはアミノ酸の味に非常に敏感です。爆釣液に含まれる濃厚なアミノ酸をエビの身に染み込ませることで、フグがエサを口にした瞬間、「これは美味い!」と錯覚し、吐き出さずに深く吸い込むようになります。これにより、フッキング率が劇的に上がります。
2.「色(特に赤・黄色)」で遠くからフグを寄せる
夏の白子シーズンは濁りが入ることも多いです。私はよく、赤や黄色に色付けされた爆釣液を使います。エビ本来のプリプリ感に「鮮やかな色」が加わることで、視覚的にもフグを強烈に引き寄せます。
:【実践】海匠流・最強エビエサの作り方(潮締め&爆釣液)
それでは、私が実際にやっているエビエサの仕込み手順をご紹介します。
【用意するもの】
エビ(アルゼンチンアカエビなど、お好みのもの)
「塩」 または 「市販の潮締め粉」(私は身がしっかり締まる専用粉を愛用しています)
「アミノ酸爆釣液」(ダイワ、マルキユーなど。赤や黄色がおすすめ)
ザルとボウル、キッチンペーパー、ハサミ
【手順】
1 殻を剥いてカットする:エビの殻を剥き、フグの口のサイズに合わせてハサミでブツ切り(大体1〜2cm幅)にします。
2 水分を徹底的に切る:キッチンペーパーでエビの身の水分をしっかりと拭き取ります。ここが甘いと爆釣液が芯まで染み込みません。
3 爆釣液に浸す(1次締め):ボウルにエビを入れ、爆釣液をヒタヒタになるまで注ぎます。このまま冷蔵庫で数時間〜一晩寝かせ、アミノ酸と色をしっかり染み込ませます。
4 潮締めで仕上げる(2次締め):爆釣液からエビを取り出し、ザルで液を切ります。そこに「塩」または「潮締め粉」をたっぷりと振りかけ、全体をよく混ぜます。
5 完成:数分置くとエビからさらに余分な水分が抜け、身がグッと締まってゴムのような弾力になります。これで、フグの猛攻に耐えつつ、強烈に誘う「最強エビエサ」の完成です。
:まとめ ➔ エサへのこだわりが釣果を倍にする
船上で周りが「エサだけ盗られた!」と苦戦している中、自分だけがしっかりとしたエビエサで誘い続け、ガツン!と掛ける。この快感は、エサにこだわった人だけが味わえる特権です。
身がちぎれやすいエビだからこそ、「締め」の効果はアサリの倍以上出ます。
抜群のアピール力と、職人の技で高めたエサ持ち。この2つを両立させた最強エビエサで、今年の夏の白子フグシーズンを完全攻略してください!

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